デジモンカードゲーム 裁定クイズ
注目裁定
EX11-074

「バトルできる」効果と≪貫通≫

アタックしていないバトルで、セキュリティチェックは発生する?

EX11・BT25では「このデジモンと相手のデジモン1体でバトルできる」のように、アタックを行わずにバトルだけを直接行わせる効果が増えました。≪貫通≫を持つデジモンがこの効果でバトルに勝った場合、セキュリティチェックは発生するのか・いつ発生するのかを整理します。

「バトルできる」とはどういう効果か

・「バトルできる」は、公式Q&Aで「『バトル』を直接行わせる効果です。この効果を発揮させた場合、通常のルール通り選んだデジモン同士をバトルさせます」と定義されています。
・バトルとは、カード同士のDPを比べることを指します(総合ルール 14-1)。DPの低い方が負けて即座に消滅し、DPが同じ場合は両方とも負けます。
・重要なのは、この効果で行われるのはバトルだけ、という点です。アタックの宣言は行われていないため、相手の【カウンター】や≪ブロッカー≫によるブロック、アタックによるセキュリティチェックは発生しません。

該当カードの例:
■ EX11-074 ヴォルテクスドラモン …【お互いのターン】効果で「このデジモンと相手のデジモン1体でバトルできる」
■ BT25-057 モナークリザモン …【進化時】「このデジモンと相手のデジモン1体でバトルできる」
■ BT25-020 マルスモン …【登場時】【進化時】【アタック時】効果で「自分のデジモン1体と相手のデジモン1体でバトルできる」

≪貫通≫の条件を正確に読む

≪貫通≫の総合ルール上の定義は次の通りです。

「このデジモンがアタックした相手のデジモンとのバトルで、相手のデジモンを消滅させたとき、アタック終了時の直前にセキュリティチェックをする」(総合ルール 16-7-1)

読み取るポイントは2つです。
① 条件に「アタックした」が含まれている — ≪貫通≫が誘発するのは、そのデジモン自身のアタック中のバトルに限られます。
② チェックを行うのは「アタック終了時の直前」 — バトルに勝った直後ではありません。≪貫通≫は、アタック終了時に進行する直前に処理する保留処理です(総合ルール 16-7-4)。

場面別:セキュリティチェックは発生する?

■ 場面1: アタックを行っていないときに「バトルできる」でバトルした場合
→ ≪貫通≫は誘発しません。アタックが行われていないためです。バトルに勝って相手のデジモンを消滅させても、セキュリティチェックは発生しません。
(例)メインフェイズにモナークリザモンへ進化し、【進化時】効果でバトルして相手のデジモンを消滅させた場合。

■ 場面2: ≪貫通≫を持つデジモン自身のアタック中に、効果でバトルした場合
→ ≪貫通≫は誘発します。公式Q&Aでは「≪貫通≫を持つデジモンのアタック中、デジモンにアタックが成立した際のバトル以外でバトルした場合でもその≪貫通≫が誘発します」と回答されています。
ただし、セキュリティチェックが行われるのはバトルの直後ではなく、アタック終了時の直前です。

■ 場面3: 1回のアタック中に、効果によるバトルとアタックによるバトルの両方で相手のデジモンを消滅させた場合
→ ≪貫通≫が複数回発揮されても、1回のアタック中にセキュリティチェックができるのは1回のみです(総合ルール 16-7-5)。

■ 場面4: 他のデジモンのアタック中に、≪貫通≫を持つ別のデジモンが効果でバトルした場合
→ 誘発しません。そのデジモン自身のアタック中に、そのデジモンがバトルで相手のデジモンを消滅させたときのみ、≪貫通≫は誘発します。

アタック中に進化した場合(アーツ進化)

「ファイナルジャッジメント」の【メイン】効果は、自分のデジモンに「アタック」を行わせる効果です。「バトルできる」とは異なり、アタックそのものが行われるため、通常のアタックと同じ進行になります。

グローイングドーンのデッキでは、次の2つの流れで≪貫通≫の扱いが変わります。
■ メインフェイズにモナークリザモンへ進化した場合 → 【進化時】の「バトルできる」はアタック中のバトルではない → ≪貫通≫は誘発しない
■ 「ファイナルジャッジメント」でLv.4のデジモンがアタックし、アタック中にアーツ進化でモナークリザモンへ進化した場合 → 【進化時】の「バトルできる」は自身のアタック中のバトルになる → ゲッコーモン(BT25-046)やアルマリザモン(BT25-049)の進化元効果で≪貫通≫を得ていれば誘発し、アタック終了時の直前にセキュリティチェックを行う

進化したデジモンは、進化元となったカードと同じ1体として扱われるため(総合ルール 8-1-2-3)、アタック中に進化しても「アタックしているデジモン」のままです。

「バトルに勝ったとき」は≪貫通≫ではない

マルスモン(BT25-020)は【お互いのターン】[ターンに1回]「特徴『TS』を持つ自分のデジモンがバトルに勝ったとき、相手のセキュリティを上から1枚破棄する」を持ちます。

・これは「バトルに勝ったとき」に誘発する効果で、≪貫通≫とは別のものです。アタックを行っているかどうかは条件に含まれないため、「バトルできる」によるバトルで勝った場合でも誘発します。
・この効果が行うのは「破棄」であり、「セキュリティチェック」ではありません。破棄されたカードの【セキュリティ】効果は、原則として発揮されません(「セキュリティから破棄されたとき」に発揮すると記述されたカードは除きます)。
・「セキュリティのカードが1枚減る」という結果は似ていますが、チェック(【セキュリティ】効果が発揮される)と破棄(発揮されない)は区別して扱います。

総合ルール 4.0 の該当箇所

・16-7-1:≪貫通≫は、アタックした相手のデジモンとのバトルで相手のデジモンを消滅させたとき、アタック終了時の直前にセキュリティチェックをする
/ja/quiz/general-rule/16#16-7-1
・16-7-4:≪貫通≫は、アタック終了時に進行する直前に処理する保留処理
/ja/quiz/general-rule/16#16-7-4
・16-7-5:≪貫通≫を複数回発揮しても、1回のアタック中にセキュリティチェックをできるのは1回のみ
/ja/quiz/general-rule/16#16-7-5
・14-1:バトルは、カード同士のDPを比べることを指す
/ja/quiz/general-rule/14#14-1
・14-2-2:バトルに負けたデジモンは即座に消滅する
/ja/quiz/general-rule/14#14-2-2
・8-1-2-3:進化したデジモンは、進化元となったカードと同じ1体として扱われる
/ja/quiz/general-rule/8#8-1-2-3
⚠ ここが落とし穴 ≪貫通≫が誘発するのは「そのデジモン自身のアタック中」のバトルだけです。アタックを行っていない「バトルできる」のバトルでは、勝ってもセキュリティチェックは発生しません。誘発した場合も、チェックを行うのはバトルの直後ではなく「アタック終了時の直前」です。

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